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医療法人 ナカジマ矯正歯科クリニック 歯学博士 中島 祥博 〒300-0034 茨城県土浦市港町2-1-13 MAP TEL 029-823-8818
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過剰歯 | 先天性欠如 | |||
上レントゲンから歯の数つまり、もともとない歯(先天性欠如)や余分な歯(過剰歯)がないかを診断します。 このような歯があると正しい位置に歯が出てこられない原因になります。この写真では丸のところに永久歯がありません。また子供の場合は歯の萌出状況もチェックします。 | ||||
2、側貌セファロ 3、正貌セファロ 下の横顔レントゲンから顎の位置関係を診断します。たとえばこの写真のように前歯が反対に噛んでいる人であれば、その原因が頭の位置に対して下あごが前に位置していることによるものか、上あごが後ろに位置しているからなのか、上下の顎の位置には問題がなくて上下の歯の傾きが悪いことによるものかを診断するのです。 正貌のレントゲンからは顎の左右の対称性を診断します。 たとえば上下の歯の正中がずれている原因は4つあります。 1.歯の位置的な問題でずれている場合 2.下あごや上あごの骨が変形している場合 3.下あごが噛んでくる動作の中で、歯が不正な位置にあることによってずれている場合 4. 左右の顎の関節レベルでずれている(片側の関節の吸収や変形)場合です。 正貌の写真からは2の骨格的な変形が存在するかを診断します。 この患者さんは下あごが変形しているのがわかります。 |
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レントゲン写真(側貌セファロ) | レントゲン写真(正貌セファロ) | |||
上レントゲン、上下顎に前後差のある側貌セファロとP正貌セファロ(下の前歯が出ている) | ||||
上レントゲン、上下顎に前後差のない側貌セファロとP正貌セファロ | ||||
上レントゲン、上下顎に前後差のある側貌セファロと正貌セファロ(上の前歯が出ている) | ||||
4、ハンドリスト | ||||
左のレントゲンは骨年齢(骨の成熟度)を診断します。 10才から15才の子供の場合は必ず撮るようにしています。女の子で12才、男の子で14才に思春期成長のスパートが来るといわれております。同じ歳でも大きい子や小さい子がいるように、子供の成長は個人差があります。そのため骨の成熟度を見ることにより成長のスパート時期をみるのです。 実際の年齢よりも骨年齢が若い子もいれば進んでいる子もいます。成長が残されていて成長によって骨格が悪くなるようであれば、(たとえば反対咬合で下あごが前に成長してくる場合)治療は成長が終わるまで待たなければなりません。 |
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下記のCT画像とMRI画像は、以下の症状が認められた時に撮らせていただきます。 @ 歯に咬耗が認められた時 また、当院ではMRI撮影装置の用意がないため、連携するつくばセントラル病院の放射線科での撮影となり、料金は別料金となります。 |
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【なぜ顎関節を確認するのか】 顔の骨は頭の骨と下あごの骨のふたつに分かれます。 頭の骨に上あごがついており、上あごは動きません。 |
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人間は下あごが動くことにより食べ物を噛み砕きます。その時下あごを動かす関節が顎関節です。 | ||||
顎関節は歯を並べるうえで、土台となるところなので、異常がないかを確認することは非常に重要です。 | ||||
正常な顎関節のCT画像 関節頭はなめらかな局面で構成されており、表面は滑沢です |
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正常な顎関節の矢状面MRI画像 左は歯が咬合した時、右は最大開口時のMRI画像です 関節頭と関節窩の間には関節円板が介在しており、開口時は関節円板を介して関節頭は前下方に移動します |
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関節頭に著しい骨表面の吸収像が認められたケースを示します CT画像からは、左右の関節頭に著しい変形と吸収像が認められます |
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MRI画像からは、円板の復位をともなわない円板の前方転移と診断されます。 (→:関節円板) |
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このような関節の状態が認められた時は、顎関節の機能を安定させてから矯正治療に入る必要があります。【治療例はこちら】 | ||||
〈歯の模型〉 | 咬合器に付着した模型 |
上下の歯列の型を採ることによって歯の模型を作ります。 この模型を咬合器に付着することによって、患者さんの顎の動きを忠実に再現することができます。 この咬合器に付着された模型を使うことによって歯の位置や顎の大きさ、顎の関節の動きなどを診断します。 |
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〈口腔内診査〉 上唇小帯(うわくちびるの真ん中のひだ)や舌小帯(舌の真ん中のひだ)、舌の大きさなどの異常がないか、また嚥下の仕方に問題がないか等を診査します。 |
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〈問診〉 過去の病歴や既往歴、また悪習癖(頬杖、指しゃぶり、咬唇癖、咬爪癖)等がないかを診査します。 以上の資料や診査したことから、歯並びが悪いことの原因がどこにあるのかを診断していきます。 装置をつければ歯は動きますが、原因が排除できていなければ歯は必ず元の位置に戻って(後戻り)しまいます。 これらの資料は矯正治療の方針を決定する上で最低限必要なものと考えております。 |
歯並びを治す必要性はどこにあるのでしょうか? 1.見た目が気になる。(審美的要素) 2.歯ブラシがしづらい。(衛生的要素) 3.良く噛めない。(機能的要素) 以上の3つです。 歯並びとともに口元の見た目を改善することで、治療前とは別人のように積極的になった方もたくさんいます。またお子さんで最初は歯ブラシに関心がなかった子供が、歯並びが良くなるにつれ、歯ブラシがとても上手にできるようになって、性格も明るくなっていくこともよく経験します。そして機能を回復することで良く咬めるようになって、咬むのが楽になった、肩こりや頭痛がなくなったと喜ばれることも実際臨床では良くあることです。 ではそのためにはどのような処置が必要なのか?この答えは先生によって本当に意見が分かれるところです。 |
まず歯をどこに位置づけるのか? |
人間が顎を動かす時上あごは頭の骨についていて、下あごが動きます。下あごは顎の関節を介して自由に動かすことができるわけですが、重要なのは関節が正しい位置にあるときに上下の歯がかみ合わなければならないということです。しかし矯正治療が必要な人は歯並びが悪いために、歯が接触するときに咬み合わせがずれることが容易に想像できると思います。歯が咬み合うときにずれれば、顎の関節もそれに合わせて本来の位置から当然ずれてしまいます。歯は関節の位置が正しい位置におかれた状態で下あごが閉じてきて、そこに上あごの歯があることによってかみ合うように位置づけるのです。 |
すべてのケースに対して、上あごが出ている人に対しても、下あごが出ている人に対しても、歯ががたがたしている人に対しても、この5項目が治療目標となり、この目標を達成するために抜歯か非抜歯か、手術が必要か否かを診断することになります。 矯正治療は従来から、診る人によって診断が違うことがよくあります。つまり同一の患者さんに対してある人が診れば抜歯が必要といい、ある人は非抜歯で治療できるというケースはよく聞く話です。 答えは、診る人の治療目標が異なるからです。患者さんからすれば歯を抜かないで治してほしい・・手術はしないで治したい・・という希望があるかもしれません。でも抜かないこと、手術をしないことは目標ではありません。この目標の基準を明確にすることで診断のズレは少なくなります。 ▼機能的顎関節・・CO(患者さんが咬みこんだ位置)とCR(関節の位置が合っている位置)を一致させること・・この目標が明確であることが重要です。 |
これは、皆さんよくご存知の従来から今も、矯正の診断用模型として使われております平衡模型です。 これは患者さんがもっとも咬みやすいところで咬んだ状態のいわゆるCO・中心咬合位で作ります。 ですからこの模型からは、関節の情報を読み取ることはできません。 |
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こちらはどうでしょうか? これは患者さんから採得したCRバイトで咬合器に付着された模型です。 上と下は同一の患者さんです。 でも状態は全く異なっていると思います。 この下の状態から、患者さんは筋肉の力で上の状態にかみこみます。 この時に関節窩内ではどのようなことがおきているでしょうか? 下のビデオでお見せしたいと思います。 |
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動画の途中、ピピッと音が鳴りますので音量に注意しご視聴ください。 | youtube画面内 設定で画質を「1080p HD」に変更することが可能です。 |
当院では、関節の位置が合っているところで咬合を作ることを目標としており、そのためには関節の位置を矯正治療に入る前に確認することが大変重要であると考えております。
又、初診時より顎関節に症状がある患者さんでは、関節の骨表面に吸収が認められることがあります。現在ではレントゲン撮影装置の進歩により、顎関節の骨表面の状態が把握できるようになりました。症状が認められる患者さんに対しては、特に注意深く顎関節に対する処置を行うことが重要です。 顎関節は上下の歯がかみ合うときに土台となるところなので、骨表面を安定させてから矯正治療に入る必要があります。
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それでは歯を位置づけるためにはどのような方法があるのでしょうか? 大きく分けると治療の方法には3つあります。 1.歯を抜かないで行う方法。 2.歯を抜いて行う方法。 3.顎の手術を併用して行う方法。 歯を抜くのか抜かないのかという基準は? 患者さんの立場からすれば、抜かないで治してほしいと思うのは当然だと思います。 でも考えてみてください… たとえばここに8人がけの椅子があったとします。10人座ろうとすれば二人はひざの上に座らなければなりません。きれいに座らせようとしたら、もっと幅の広い椅子を持ってくるか、二人どいてもらうしかありません。 幅の広い椅子を持ってくる、顎で考えれば顎の幅を横や前に拡大する。 これが歯を抜かないで治す方法ですが、拡大にも限界があります。横に広げすぎれば頬側の歯肉が下がってしまったり(歯肉退縮)前に広げすぎれば口元が出っ歯になったりします。歯並びはきれいになったが口元が出てしまった。これは専門医としては避けたい状況です。口元も含めた審美的な改善は、咀嚼機能の回復の次に重要な要素だと思っております。そのような時は歯を間引くことによって、そのスペースを利用してほどく方法がとられます。これが抜いて治す方法です。その他上あごが前にずれていたり(上顎前突)、下あごが前にずれている場合(下顎前突)、歯の移動でそのようなずれを治すことが可能であれば、前歯を中に入れるため歯を抜くという方法がとられます。
手術を併用する場合の基準は? たとえば上あごに対して下あごが大きいことによって前歯が反対に咬んでいたり、または下あごが小さい(後ろにずれていて)ことにより出っ歯になっていたり、また顔を前から見て下あごが上あごに対して左右にずれていたりといった、顎の骨の大きさや位置的なずれが伴う時は、歯の位置の改善のみでは咬み合わせが作れないので手術を併用します。手術は全身麻酔で、口腔外科医(大学病院)と連携して行います。
重要なのは歯だけを見て見た目を治すのではなく、機能をきちんと回復することだと思います。そのために抜歯が必要な人もいれば、手術が必要な人もいるのです。 |
問題点1 矯正治療が虫歯の治療と大きく異なる点は、患者さんが治療にたずさわっているところだと思います。解りやすくいいますと、虫歯の治療は削ったり、つめたりといった処置は先生が行い患者さんはその後のメンテナンス(歯磨き)をしながら治療が進んでいきます。しかし矯正治療は歯を動かす治療ですから、動きの中で必ず作用と反作用の力関係が生まれます。反作用がもし悪い方向で歯を動かしてしまう時は、その力を打ち消すような力を患者さんにかけてもらいます。 治療に通ってさえいれば良くなるものではありません。患者さんにこのことを十分ご理解いただいてから治療に入るべきだと思っております。 問題点2 矯正治療を行うためには、歯に装置をつけなければなりません。表側からの装置や裏側からの装置がありますが、歯に異物がつくことには変わりありません。つまり矯正装置が歯につくだけでむし歯になるリスクは高くなります。そこで患者さんに予防に対する意識を高く持ってもらうことが重要となります。私たちは、患者さんが家でできること、私たちが病院でできることを患者さんにもご理解いただいて、患者さんと協力しながら、むし歯や歯肉の病気がない状態で矯正治療が終えられるよう努力しております。
問題点3 矯正治療は歯を削ることなく、歯を移動することで自分の歯で咬めるようにする治療です。顎の骨の中を少しずつ移動していきますので、治療にはそれなりの期間が必要になります。治療は月に一度のペースで2〜3年ほどかかります。その間装置がこわれたりすることもありますし、月に一度ですから、つい予約をお忘れになったりすることもあります。これを放置しますとむだに期間が長引いてしまったり、目標の位置に歯を動かせなかったりといった問題が生じてしまいます。その時に病院側がすぐに治せる体制にあるか、またすぐに予約が取れる体制になっているかは、治療をスムーズに進めていく上で受ける側からすれば非常に重要なことだと思います。 |
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これらをどう行っているか…なのです。 少しでも多くの方に専門性が求められる理由をご理解いただき、矯正歯科医院を選ばれる助けになれば幸いです。 |
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