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よくあるご質問 Q&A




いつから矯正治療を始めたらいいですか? 矯正の治療期間はどれくらいですか? 治療の際、痛みはありますか?
     
治療途中、転勤がある場合は? 矯正装置装着時のブラッシング方法は? 矯正の治療費はどれくらい?




いつから矯正治療を始めたらいいですか?

永久歯に交換前(8歳〜12歳)

矯正治療対象の歯は永久歯です。乳歯は動かしても生え変わってしまうため移動の対象にはなりません。では全ての乳歯が永久歯に生え変わるまで待つのでしょうか?

一般的に 、
1.萌出してきた永久歯の歯並びが、顎の成長発育を阻害している場合
  例) 前歯の反対咬合(8歳頃上の前歯が萌出した時)

症例概要
  1. 主訴: 前歯が反対に噛んでいる
  2. 診断名・おもな症状: 上顎左右中切歯の舌側傾斜
  3. 年齢: 8歳1か月
  4. 治療に用いた装置: Lingual arch
  5. 治療期間: 咬合誘導で約3年
  6. 治療費: 30万円と処置料5,000×10 回で350,000円
  7. 治療のリスクと副作用: 治療にはブラッシング不良によるカリエスや歯肉炎、疼痛、歯の移動に伴う歯根吸収、歯肉退縮や歯間乳頭が下がることによる空隙(ブラックトライアングル)、後戻りの発現等が生じる可能性があります。
永久歯の前歯が反対のかみ合わせだと、上顎の成長を阻害するため早期の改善が必要となります。
永久歯の前歯が反対のかみ合わせだと、上顎の成長を阻害するため早期の改善が必要となります。
 
永久歯の前歯のかみ合わせを改善しました。側方歯群の永久歯の交換を誘導します。
永久歯の前歯のかみ合わせを改善しました。側方歯群の永久歯の交換を誘導します。
 
必要があればここから全体矯正へと移行します。
必要があればここから全体矯正へと移行します。

 
 
 
 
2-1.機能的に問題を生じている場合
例) 上の前歯が一本内側に入っていることによって下あごが噛んできた時に、下の前歯がその歯にあたって横にずれて噛んでしまう。(8歳頃上の前歯が萌出した時)

症例概要
  1. 主訴: 前歯が反対に噛んでいる
  2. 診断名・おもな症状: 上顎右側中切歯の反対咬合
  3. 年齢: 8歳2か月
  4. 治療に用いた装置: Lingual arch
  5. 治療期間: 咬合誘導で約3年
  6. 治療費: 30万円と処置料5,000×8回で340,000円
  7. 治療のリスクと副作用: 治療にはブラッシング不良によるカリエスや歯肉炎、疼痛、歯の移動に伴う歯根吸収、歯肉退縮や歯間乳頭が下がることによる空隙(ブラックトライアングル)、後戻りの発現等が生じる可能性があります。

前歯が1本反対で、下顎の前歯が上の前歯と干渉し揺らされているため歯肉が退縮するという機能的問題を生じています。
前歯が1本反対で、下顎の前歯が上の前歯と干渉し揺らされているため歯肉が退縮するという機能的問題を生じています。
 
早期に干渉を取ることで、退縮した歯肉も戻ってきました。
早期に干渉を取ることで、退縮した歯肉も戻ってきました。
 
 
 
 
2-2.機能的に問題を生じている場合
 
別のケースですが、前歯が1本反対で、下顎の前歯が上の前歯と干渉し揺らされているため歯肉が退縮するという機能的問題と下顎が右側に偏位し正中のずれを生じています。

症例概要
  1. 主訴: 前歯ががたがたしている
  2. 診断名・おもな症状: 上顎左右中切歯の捻転と右上中切歯の反対咬合
  3. 年齢: 8歳4か月
  4. 治療に用いた装置: Lingual arch とマルチブラケット装置
  5. 治療期間: 咬合誘導で約3年
  6. 治療費: 30万円と処置料5,000×11回で355,000円
  7. 治療のリスクと副作用: 治療にはブラッシング不良によるカリエスや歯肉炎、疼痛、歯の移動に伴う歯根吸収、歯肉退縮や歯間乳頭が下がることによる空隙(ブラックトライアングル)、後戻りの発現等が生じる可能性があります。
別のケースですが、前歯が1本反対で、下顎の前歯が上の前歯と干渉し揺らされているため歯肉が退縮するという機能的問題と下顎が右側に偏位し正中のずれを生じています。
 
早期に干渉を取ることで、退縮した歯肉も戻ってきました。下顎の偏位もわずかとなり咬合誘導でここまで改善し、必要があればここから全体矯正へと移行します。
早期に干渉を取ることで、退縮した歯肉も戻ってきました。下顎の偏位もわずかとなり咬合誘導でここまで改善し、必要があればここから全体矯正へと移行します。
 
 
 
 
3.スペース的な問題を生じている場合

上記1〜3に該当すれば治療の対象になります。 ですから何歳という答えがあるわけではなく、そのケースや生え変わりの状態で治療時期が決まってきます。
私たちはこの永久歯に交換するまでの時期は矯正治療というよりは咬合誘導(かみ合わせを誘って導く期間)と考えております。ナカジマ矯正歯科クリニックでは、小さなお子様の場合は全ての永久歯が萌出するまで咬合誘導として診ていきます。子供の場合は永久歯がどんどん萌出してくるため、部分的に例えば前歯だけを治しても将来的に歯並びが悪くなる可能性があるためです。
咬合誘導例をみる
 
 

永久歯に交換後(12歳〜)
上あごや下あごの位置に問題がなく歯ならびに問題があれば、全体矯正の開始時期となります。

成長終了時(女性16歳〜、男性17歳〜)
上あごや下あごの位置に問題があれば、成長が終了するまで歯の移動は待たなければなりません。成長が終了し、そのズレが明らかになってから診断し治療を開始します。

大人の方
矯正治療は歯が病的な状態(歯槽膿漏など)になっていない、もしくはなっていてもきちんと管理されていれば、いくつになっても受けることが可能です。
             
             
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矯正の治療期間はどれくらいですか?

治療期間には動かしている期間と固定している期間があります。


動的治療期間
全体矯正で動かしている期間は、一般的に1.5〜3年かかります。その人その人で骨の硬さや、動きやすさは非常に個人差があるために始める前に何年ですとは断言できません。主訴(一番気になるところ)だけの改善であればもっと短くできるかもしれませんが噛めるという機能が伴ってなければ意味がありません。
患者さんの協力度によっても期間は左右されます。予約に対するご理解とご協力、ならびに装置の破損等の対処にも気を配っていただき、無駄に期間が延びることがないよう、お互いが努力することで治療期間の短縮を図っております。

保定期間
歯は骨の中を吸収(骨を溶かす)と添加(骨を作る)を繰り返しながら移動します。歯を移動した後は顎の骨が完全には固まっていないため、おさえが無くなれば簡単に後戻りをしてしまいます。そこで固定する期間が必要になるのです。写真のような取り外し式の装置を使用します。ナカジマ矯正歯科クリニックでは3年間(3ヶ月〜6ヶ月おき)定期的に通っていただき移動によって求めた位置が安定しているか否かを観察していきます。私にとっては、きれいな歯並びで一生過ごしていただくためにも保定から治療が始まるといっても過言ではないぐらい重要な期間だと思っております。治療例で保定後の写真をご紹介させていただいたのも動的治療終了後も安定していることを皆さんにご理解いただくためです。
             
             
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治療の際、痛みはありますか?

顎の骨の中を歯が移動していくわけですから、咬んだり歯を押したりすると歯が浮いたような痛みがありますが、寝るときや仕事や勉強等には影響しないことがほとんどです。
この痛みも治療で来院後2〜4日がピークでその後はほとんどなくなります。
痛みの度合いは個人差があるために、痛みがある時は、普通の食事がとれない方もいらっしゃいます。そんな時はおじやや、うどんなど柔らかい食事をとられるよう指導しております。
             
             
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治療途中、転勤がある場合は?

矯正治療は治療期間が長いため、お仕事の都合等で治療途中で転移される方もいらっしゃいます。
ナカジマ矯正歯科クリニックでは転移される場合には、料金を精算し、多く頂いている場合にはお返しいたします。
また治療は転移先の矯正専門で開業されている先生をご紹介いたします。
転移先で自分で病院を探さなければならないといったことがないように、私の方でコンタクトをとり、資料も全てお渡ししますので、引き続き今まで通り治療が受けられます。
             
             
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矯正装置装着時のブラッシング方法は?

矯正治療をすると、歯並びがきれいになり、スマイル(笑ったときの顔貌)もとても美しく、機能的にも物が良く咬めるようになり、また左右の咬むバランスが取れてくることにより、あごの痛み、肩こりなども改善していくといわれています。最近は、こうした情報も広く一般的に報道されるようになり、自分から矯正に興味を持って、来院される患者さんも多くいらっしゃいます。
しかしその一方で、矯正中は複雑な装置が歯につくため、汚れがたまりやすくなります。 そのため、歯ブラシを怠ると、歯肉が腫れたり、虫歯ができたりするリスクが高くなります。
これでは、せっかく歯並びやかみ合わせが良くなっても、お口全体にとってはマイナスの面も多く、見た目もきれいではなくなってしまいます。
虫歯になりやすい方の場合には、ブラッシングのテクニック指導に加えて、補助的な自己管理として、家庭用のフッ素ジェルや、キシリトールガムの効能と使用法を説明の上で、お勧めしています。
矯正治療においては、歯並びだけでなく、お口の中全体を管理していくことが、非常に重要になります。
そのため来院時には、歯科衛生士によるプロフェッショナルケア―として、虫歯のチェックや、歯科用のフッ素を塗ったり、歯にこびりついた歯石を除去したりしています。
来院は、1ヶ月に1回程度のペースになりますので、衛生士によるチェックと、患者さんの自宅での自己管理との連携がとても大切です。
ただ、小さいお子様の患者さんの場合ですと、うまく自己管理ができません。
本当は、私たちスタッフが、24時間お口の中をケアできれば良いのですが、来院されたときしか診ることができませんので、どうしても保護者の方の協力が必要です。 そのため、保護者の方もいっしょにブラッシング指導に参加していただき、仕上げ磨きの方法などについてもご説明しています。

このように、生活全体でのプラークコントロールをサポートしていくことにより、かむ機能だけでなく、清潔な美しい仕上がりを目指しております。




■細菌の種類
お口のなかには2〜5億個の細菌がいると言われ、その種類もさまざまです。
そのうち、もっとも虫歯に関係が深い菌が、ミュータンス菌と、ラクトバチルス菌です。 ミュータンス菌は、からだの周りにねばねばしたものを作るのが特徴です。
そして歯に付着して、うがいくらいでは絶対に取れません。歯を溶かす能力も高いので、 どんどん虫歯を作ってしまいます。
ラクトバチルス菌も、歯を溶かす力が強力な菌で、進行中の虫歯のなかに多くいると言われています。
これらの菌がどれくらいいるのか、人によってさまざまです。多くいる人は、虫歯になりやすい体質といえます。



■虫歯に対するリスク
虫歯になりやすいかどうかの判定です。
当院では、cariogram(カリオグラム)というソフトに虫歯の原因となる要素を入力していくことにより、虫歯になる確率を出しています。
その要素をここに紹介します。

・どのくらいの量の細菌(歯垢)がいるか
 →お口の中には細菌がいて、たくさんいればいるほど虫歯になりやすいのです。

・どんな種類の細菌がいるか
 →細菌にもいろいろな種類があります。
  つよい菌多ければ多いほど虫歯になりやすくなります。

・その人がどのようなものをたべているか
 →細菌の栄養になる食べ物を多く食べる人ほど虫歯になりやすくなります。  

・その人が一日に何回たべるか
 →つねに口の中に栄養があると、細菌はどんどん増えていきます。

・再石灰化がどのくらい効果的か
 →フッ素を使うと、再石灰化が起こりやすくなります。

・唾液にどのくらい酸に対する希釈効果または中和効果があるか
 →唾液が、あまりでないひとや、酸をうすめにくい唾液の人は、虫歯になりやすくなります。



■フッ素
フッ素は、私たちのからだに摂取されている必須栄養素のひとつでもあり、歯質を強化する能力が最も高いことから、世界各国で虫歯予防に利用されています。

・歯の強化作用
 歯の表面にはエナメル質というかたい層がありますが、これには不安定な部分が混じっています。フッ素はこの部分と入れ替わり、安定した結晶構造へと作り変えます。このことにより、歯は虫歯菌の出す酸に溶けにくい強い歯に変わります。

・再石灰化の促進
 フッ素は虫歯菌の出す酸によって溶け出してしまったカルシウムが、再び歯にもどる再石灰化作用を促進します。

・抗菌作用
 フッ素自身が虫歯菌に対して抗菌作用を持っているので、虫歯菌の活動を抑制します。



■キシリトール
キシリトールは野菜や果実など幅広い天然素材にも含まれている成分で、虫歯の原因にならない甘味料として注目されています。
通常、ミュータンス菌などの虫歯菌は、ショ糖などの糖分を代謝して酸を作り出します。
キシリトールは、ミュータンス菌などが代謝をする事ができず、菌の体内に蓄積し細菌にとっては毒のような効果があります。つまり、キシリトールによって酸をつくられることがなく、ミュータンス菌を弱らせる作用もあるのです。



■プロフェッショナルケア―
歯科ではPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)と言われ、歯科衛生士が、専門の機械を使って歯の表面についている歯石や歯垢、色素沈着などを落とし、つるつるにきれいに仕上げることをいいます。
普段磨き残してしまう歯と歯の間の部分や、歯肉の下に隠れている部分もきれいにします。 歯の研磨はフッ素入りのペーストで行い、初期の虫歯のある部分には歯科医院用の濃度の高いフッ素を塗ったりします。
これを定期的に続けることにより、虫歯を作りにくくしていきます。
             
             
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矯正の治療費はどれくらい?

矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。
■初診・相談
所要時間:60分
費用:3,000円 (税別)
矯正治療のご紹介をさせていただく時間です。デジタルカメラで撮ったご自身の歯列や咬みあわせを見ながら、治療の必要性や、予測での治療方法、料金について説明いたします。正確な診断をご希望の場合は次回精密検査を受けていただくようになります。予約は後日電話連絡でも結構です。

■精密検査
所要時間45〜60分
費用:60,000円 (次回コンサル料含む) (税別)
各個人の正確な診断を行うための資料を採らせて頂きます。くわしく分析に4週間ほどお時間をいただきます。
※CT撮影料のみ別途 費用:7,000円 (税別)

コンサルテーション
所要時間60分
費用は前回に含まれます。
精密検査の結果と治療計画をお話します。料金も明示いたします。矯正治療を受けるかは後日決めていただいても結構です。

■治療費
ナカジマ矯正歯科クリニックでは下記料金設定になっております。                  

●部分的治療(部分的に移動を行う場合)
基本料金(装置料含む):150,000〜350,000円(税別)
処置料:5,000円/回(税別)

●咬合誘導(永久歯に交換するまで管理します)
基本料金(装置料含む):350,000円 (税別)
処置料:5,000円/回 (税別)

●全体的矯正治療
基本料金(装置料含む):900,000円(税別)/ 咬合誘導より移行の場合・基本料金(装置料含む):550,000円(税別)
処置料:5,000円/回 (税別)
(咬合誘導と全体的矯正治療では治療の難易度で基本料金が上下することはありません。)

当院は自立支援指定医療機関となっておりますので特定の疾患および手術が前提の矯正治療は保険で受けられます。

また矯正治療費は大人、子供にかかわらず医療費控除の対象になります。
             
             
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